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ニュージーランドの次期輸送機にC-2が採用できるかどうか


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まあ無理っぽいですが(5%くらい?)そもそも新参が難しいのは当たり前ではありますが。


最近、川崎重工がニュージーランド(NZ)の次期輸送機入札にチャレンジするというニュースが少しでました。 

"Japan pitches C-2 for New Zealand transport fleet"

https://www.defensenews.com/digital-show-dailies/avalon/2019/02/28/japan-pitches-c-2-for-new-zealand-transport-fleet/


実は私は、数年前にニュースでニュージーランド(NZ)の輸送機リプレースの話が出てきたときに英語のニュースサイトをあさって読んでみてました。そこにNZの基本要求が簡単にかいてありましたが、そこから考えないといけないです。

 

数年前の時点で、哨戒機P-3K 6機のリプレース、輸送機B757-200 2機のリプレース、C-130H 6機のリプレースがほぼ同時期に考えられていました。でその各機種の役割ですが、

哨戒機:普通に哨戒機

輸送機B757:コンテナ定型貨物輸送、VIP輸送(年数回政府専用機替わり)、南極基地への輸送(南極の夏に年五回くらい)

輸送機C-130H:普通に戦術輸送機、一部の島で滑走路が不整地なので不整地対応は必須

 

でこれらをリプレースして、可能なら機種を2種類に減らしたいという要望でした。そのため普通にこれらの開発国とその後継機を考えるなら、下記のリプレースになります。

哨戒機 P-3K -> ボーイング P-8

戦略輸送機(輸送機大)B757: -> B737 (B757がすでに廃盤なのと、P-8の母体がB737なので機材や訓練の共用が可能)

戦術輸送機(輸送機小) C-130H -> C-130J

 

順当ならこう考えられました。私もとてもリーズナブルと思います。機種の数も実質2種類になりますので、メンテナンス効率も良くなります。もちろん

 

で数年前日本が提案するとかしないとかいう話しがあった時は、

哨戒機: P-1

輸送機() C-2

輸送機()C-130J

 

P-1C-2は共同開発で共通部品が多いから実質機種削減効果があるので2種類になるみたいな感じでしたが、NZは日本からのコンタクトはないというコメントを出していましたしP-1は興味なかったんでしょう。2017年末に哨戒機は早々にP-8に決定という報道が出ました。

のこりは輸送機()と輸送機()ですが、哨戒機が決まった以上、B737+C-130Hで決まりかと思ってました。そしたら、今回の川崎が輸送機RFPC-2を提案するというニュースです

 

哨戒機はすでにP-8に決まってますから、種別2種類にこだわるか3種類にしてもらうかという話しになってきます。

NZが種別2種類にこだわるなら、日本の提案は輸送機()2機と輸送機()6機は両方ともC-2でリプレース。3種類でいいと考えるなら、輸送機()2機がC-2、輸送機()C-130Jとなるでしょう。

前者ならC-2に戦術輸送機としての能力があるか、不整地能力はどうかがみられるでしょうし、後者なら3種別でいいか、VIP対応や南極輸送はどうかという話しになってくるかと思われます。とはいえVIP対応はKC-767のように座席パレットを作れば対応できるでしょうし、南極輸送も今B757でやってるくらいですから難しいとは思えません。(夏の南極スコット基地は札幌の冬くらいの寒さなので、氷の滑走路試験くらいでしょうか。でもこれもB757で運用できてるくらいですからそれほど問題があるようにも思えません。)

 

競合としては、

2機種別運用(妄想)

2種別

日本案

EU

ブラジル案

アメリカ案

輸送機()

C-2

A400M

KC-390

B737

輸送機()

C-2

A400M

KC-390

C-130J

 

3機種別運用(妄想)

3種別

日本案

EU

ブラジル案

アメリカ案

輸送機()

C-2

A400M

KC-390

KC-46

輸送機()

C-130J

C-295 or C-130J

KC-390 or C-130J

C-130J

 

表を見ると、2機種運用案だと、アメリカ案が魅力ですし、大小を統合するならKC-390A400Mが不整地能力も一応あることから日本案より有利ですので、C-2に不整地能力を付与しない限り日本に勝ち目が見えません。

3機種の場合は、NZが戦略輸送のオーバーサイズカーゴの必要性の如何にかかってきます。KC-46はパレット詰めますし、給油もできますので結構魅力的です。

 

自分の考えをまとめるとNZがもともと求めていた2機種運用に絞るなら日本案はかなり不利。3機種運用に変わってオーバサイズカーゴが必須なら勝ち負けになる可能性といった感じでしょうか。

 

それにしても海外販売は難しいですねえ。自社製品に圧倒的に優れた部分(性能、技術、値段はもちろん仕組み的なもの)があれば、仕様書から手続きから購入国側が準備してくれるんですが、こういう性能比較するレベルだったり不利な部分があると、営業力、コネ、先方の購買手続きに詳しいとかそういう部分のウエイトが増えていきますし。そのような能力は一朝一夕に手に入れられないので、該当国の入札や商習慣に詳しくてかつ日本の商習慣にも精通しているというかなりレアな人を育てるなり採用するなり仲介に入れないといけないですしね。

 

 

 

 

 

 

 



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| ―軍事 | 15時28分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

豪州のそうりゅう型潜水艦購入についてのリンクとか、アメリカの動向とか、感想とか


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こちらのリンクから、
 米国James Holmsアメリカ海軍大学校教授の記事
米国も原潜にこだわらず、ディーゼル潜水艦で良くね?
http://alfred-geopolitik.blogspot.jp/2014/09/blog-post.html
http://nationalinterest.org/feature/us-submarines-run-silent-run-deepon-diesel-engines-11306?page=3

元の英語の文章見ると、
●アメリカは攻撃型原潜33隻が太平洋に配備されているが2020年には25隻に削減される。海上自衛隊は16隻から22隻になるので、25+22=47隻になる。しかし中国は2020年には攻撃型潜水艦約70隻となることが想定される。よって数の上では中国が50%上回る
●ヴァージニア級は$2.8B,(3080億円@110円)だけど、そうりゅう型は$500M(550億円@110円)だから、ヴァージニア級1隻分の値段で、そうりゅう型5隻買える
●オーストラリアがそうりゅう型10隻買えば、米国、日本とともに東アジアの潜水艦戦力の中核となる



アメリカが、日豪の潜水艦プロジェクトに参加
http://the-japan-news.com/news/article/0001675666

●豪州は性能用件を満たすために、潜水艦のエンジンやスクリューを含んだ船体は海上自衛隊のそうりゅう型潜水艦をもとに開発。
●米国と豪州の間で統合運用を実現するために潜水艦に米国製の兵器やシステムを導入
●コリンズ級の戦闘システムは、米国のレイセオン社製
●オーストラリアは米国の巡航ミサイルを新しい潜水艦に装備したがっているのは明らかで、そのような動きを米国政府は歓迎

戦闘システムは、豪州内で開発すると思ってたんだけど(ソフトウエアは豪州はそれなりの能力あると思ってたので、雇用とかあるし)。でも米国丸投げでしょうか。



JBpressの記事にある、北村 淳氏の記事

切り札は日本の潜水艦技術、中国の覇権主義を封じ込める妙手とは
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/39037

そこで、アメリカ海軍やアメリカ防衛産業関係者たちは、日本の潜水艦メーカーにアメリカ法人を設立させるか、それらメーカーから優秀な人材をアメリカメーカーが引き抜いてしまい、アメリカの新潜水艦メーカーによって台湾向け通常動力潜水艦を建造するというアイデアを打ち出している。
アメリカも台湾に潜水艦売りたいけど、ディーゼル潜水艦のノウハウないから、日本からエンジニア引き抜いて作る。なんて案も出ているもよう。
本当にそんなことやるかどうかはさておき、そんなことされるくらいなら、日本から潜水艦のドンガラを普通に販売できるほうがまだ良い気がする。結果的に豪州と同じスキームになるしね



http://www.theaustralian.com.au/national-affairs/defence/navy-veterans-critical-of-japanese-submarines/story-e6frg8yo-1227075707984
●日本の潜水艦はコリンズ級よりも移住スペースが狭い。
●豪州の潜水艦は、3500海里(約6500km)移動し、3000海里(5500km)哨戒し、3500海里戻らなくてはならない
●安全マージンをみて、12,000海里(約2万2000km)を移動できなければならないが、日本の潜水艦の行動能力を遙かに超えている。

このあたりは、燃料たくさん詰めるようにするとか、移住スペースを広くするとか、それなりの設計変更は必要だろうけど、そこまで大きな問題ではないと思うんだけど。
あと、2万2000kmって、地球半周するよね。

で、オーストラリアの潜水艦基地でもある、HMASスターリング海軍基地から、5500kmってどんだけかこちらのツールで作ってみたけど(直線距離だけど。。。)東南アジアはほぼ行動半径なんだね。。
stirling-5500km.png

ダーウィン港から5500kmなら日本まで(直線距離なら)行けてしまう。
darwin-5500km.png
まあ、そんだけ。

あと、 http://www.news.com.au/national/new-japanese-submarines-to-cost-abbott-government-20-billion/story-fncynjr2-1227050682205
Range has been a major factor against the design — the Soryu has a range of about 11000 km at 12 km/hr compared with 22000 km at 19 km/hr for the Collins Class
●航行距離は設計の主要な要素である。コリンズ級は22,000kmを19km/hr(約10ノット)で航行するのと比べると、そうりゅう型は12km/hr(約7ノット)で11,000kmしかない。  ただ、そのあとに一つの考えとして、哨戒域までの移動距離を減らすために、ダーウィンを基地にすればいいんじゃね、とあるね。そりゃ誰でもそう思う。

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| ―軍事 | 23時20分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

オーストラリアの次期潜水艦と日本の輸出の個人的まとめ


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The third of the Collins Class Submarines to enter service, HMAS Waller's
The third of the Collins Class Submarines to enter service, HMAS Waller's
(source: http://www.navy.gov.au/hmas-waller)

 日本からオーストラリアに潜水艦を輸出するかどうか、輸出するとして機密はどうするのか、オーストラリアはコリアや中国と近いから信用できるのかとか色々チマタでは言われているようで、色々自分もこんがらがってきたので、ちょいとまとめてみる。

 基本的な私のスタンスとして、売れるものは売っちゃえ~ なのですが


 まず、オーストラリアの2009年の白書(White Paper) p64に、
http://www.defence.gov.au/whitepaper/2009/

By the mid-2030s, we will have a heavier and more potent maritime force. The Government will double the size of the submarine force (12 more capable boats to replace the current fleet of six Collins class submarines),
 つーことで、豪政府は2030年半ばには、12隻以上の新型潜水艦を持ちたいと。


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| ―軍事 | 23時03分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

潜水艦の二次電池にリチウムイオンを採用するようです


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何となくタイトルの内容でググっていたら、防衛省のホームページの中で見つけました。
 潜水艦主蓄電池の研究 要旨
 潜水艦主蓄電池の研究 本文
 以下の技術項目を達成したことで、大型かつ大容量のリチウムイオン二次電池を潜水艦用主蓄電池にするための技術基盤が確立された。また、潜水艦の被探知防止能力及び運動性能の向上、水中の持続力の延伸、攻撃回避能力の向上並びに保守整備性の向上に寄与できる潜水艦用の主蓄電池の性能、安全性及び寿命に関する技術資料が得られた。
  • エネルギー密度
     リチウムイオン二次電池の採用により、重量容積当たりのエネルギー密度が、鉛蓄電池の2倍以上の新型蓄電池を実現した。
  • 充電効率
     鉛蓄電池に比べて、高効率の充電が可能であること及び効率放電で放電に伴う電気容量(放電可能な電気量)の低下が鉛蓄電池に比べて小さいことを確認した。
  • 安全性
     過充電、過放電及び外部短絡状態において設計通りの安全性を確保できることを確認した。
  • 充放電繰り返し回数
     充放電繰り返し回数が鉛蓄電池の1.5倍以上あることを確認し、優れた寿命特性を有していることを確認した。

結構旧聞ですが、新型潜水艦の主電池にリチウムイオン二次電池を採用するとの研究成果がありました。wikipediaによると、H20年度のそうりゅう型からの採用が予定されているようです
確かにリチウムイオン二次電池は、昨今の携帯電話やノートパソコンの普及で高性能・安価になったのは、周知のとおり。
発表の研究成果をみると、鉛蓄電池に比べて、充電時間が短く、重量当たりのエネルギー密度も2倍以上、寿命も1.5倍以上とあります。自動車ではないので電池のコストも相対的な重要度は低いため、採用は誰が考えても妥当です。

しかし水にぬれると破裂・発火の可能性が高リチウムイオン二次電池を、潜水艦にまで使うとは・・・。自分の感性が違和感を覚えます。
潜水艦内部が水に濡れるような状況なら、潜水艦として役に立たなくなっているから大丈夫、とも考えられますがね。

まあ、それをいうなら小雨の中、耳元で携帯電話を使っている自分はどうなんだと言われると、返答できないのは言わないお約束。

自分の常識も所詮、昔に習った授業が基本です。これだけ携帯やノートPCに利用されてるので、その後の防爆などの技術の進歩により、安全性が必要十分ではあるのは頭では理解してるつもりです。
まあ、所詮常識なんて18歳までの偏見の塊なので、捨てられるものなら捨てたいですね。

●アルカリ金属は水に触れると危ないって動画。この動画で一番最初に出てくるリチウムは一番しょぼいけど水に触れることで火がでて発熱します)

【書籍紹介】 これはミリオタが読む本ではない! 「戦争と経済学を読んだ感想」


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| ―軍事 | 22時11分 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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