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2TBまでしか対応しないSDXCメモリカード


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8MBのSDカードと2GBのmicroSD

昨年、「 SDHCメモリカード」は短命に終わるかもしれません 」という記事を書いたあと特に調査もしてなかったのですが、ようやく次世代SDカードの規格が決まったようですね。

●最大容量2TBで転送速度は毎秒300MB、SDHCを超越した「SDXCメモリカード」が登場へ-Gigazine

一番の問題はファイルシステムであるのを色々考察してましたが、マイクロソフトが新しいファイルシステム(exFS)を作って、OS側で対応してくるとは予想していませんでした。(我ながら詰めが甘いなあ。でもVista SP1以降で対応ってのがMSらしい厭がらせだ)

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| ―HDD, NAND, 次世代DVD | 21時05分 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

HDDとNANDの攻防戦 (日本HDD協会のセミナーに関する記事を受けて)


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 最近、HDDNAND関連のエントリーを書いてなかったのですが、PCwatchの日本HDD協会のセミナーに関する記事 「日本HDD協会2008年4月セミナーレポート ~ HDD対SSD、その行方を議論 」 がなかなか良かったので、久しぶりに書きます。
 さすが中の人の発表ですね。概略的な記事のないようにも関わらず、門外漢の私の記事など比べるべくもない内容です。

東芝セミコンダクタ社の発表 (NANDチップ製造会社として):
 ・SSDは2010年までは年率2倍の容量増加速度は継続
 ・NAND MLCの信頼性は、書換手法の工夫により5年間は確保。だだし一般的PC利用。

日立GSTの発表 (HDD製造会社として)
 ・人間が必要とするデータはどんどん増えてます。だから大容量HDDは必要です。
 ・いろんな技術がまだあるのでHDDは死にません。
 ・年率40-50%で容量アップ。 2年で2倍くらいでしょうか。

SETCの講演(NANDストレージベンダとして)
 ・SSDは民生用より、産業機器での利用を主眼。
 ・エンタープライズ用SSDは、信頼性、ランダムアクセス性能を確保。
 ・価格もSSDの低価格化がすすんで買いやすくなっている。

NECパーソナルプロダクツの講演 (PCベンダとして)
 ・家庭用PCは、容量増加が拡大してるが、ビジネスPCは容量増加が余りない。
 ・モバイル用途は、まだまだ耐衝撃性の強化が重要
 ・ハイブリッドHDDが普及しなかったのは、性能向上が10%程度と少なかったから。

【企業用ビジネスPCについて】

 NECパーソナルプロダクツの発表はなかなか興味深い。 
 ビジネス向けPCでは、メールやWebや社内資料のWordやExellやPPTファイルくらいしかありません。私が仕事で利用している会社のPCも先ほど調べたところ、My Documentの下は15GB程。HDDは80GBで、空き容量は40GBとまだまだ余裕で3-4年は大丈夫でしょう。一番大きなファイルも20MBのPPTファイルで、それ以上のはzipファイルしかありません。

 このノートPCは3ヶ月前にやっと変わったばかりなので80GBありますが、以前の支給ノートPCも2004年から4年ほど使いました。こちらの容量は40GBで容量半分ですが10GBくらいは余らせておりHDD容量はまだ大丈夫でした。

 さらにその前は2000年から4年間 20GB HDD搭載のノートPCを使ってましたが、HDD容量を気にしたことは記憶はありませんでした。

 つまり個人的な経験では、ビジネスPCはHDD容量は4年で2倍にしかなってないということです。現在ビジネス向けPCで一番売れすじHDDがノート、デスクトップ問わず80GBだということからも私の利用法が世間一般と大きくかけ離れてるとも思えません。
 そうであれば、4年後の2012年にはビジネス用途で160GBの容量があれば必要十分ということです。 

 結局会社のPC利用では紙の代替機能しか求められてないということですね。つまりWordもEメールもPPT資料も、藁半紙や郵便やOHPで行ってたことをデジタル化しただけです。
 それ以上のことはサーバ側でやるので、PCではこれ以上の容量アップに貢献することはないのでしょう。動画を始めると容量増加は大きくなりますが、社内利用ではせいぜい社長の演説とかトレーニング用ビデオばかりでHD画質がいるわけでもないので、Youtubeやニコニコクラスの画質でもお釣がくる。よってクライアントPC側の容量アップには貢献は大きくなさそうです。

 160GBの容量は、2.5インチディスクでは既に普通の容量です。あとはコストですがHDDは部品代の最低コストがSSDに比べ高いのでSSDがHDDの最低コスト以下になったらビジネス用途PCではデスクトップもノート型も完全にSSDに移行してしまいますね。(最低スペックの80GB新品3.5inch HDDが5000円くらいかな? 1GBのSDカードなど1000円以下で売ってます。HDDは部品が多いため最低コストが高いのです。その点SDカードはうん百円で売ってるので最低コストは低そうです)

 それでは今から4年後の2012年にはSSDがPC用HDDを置き換えているかどうかを考えてみます。SSDは1年で2倍とすると4年後は容量は16倍、同じ容量なら価格は1/16。今16GBの最安SDカードが1万円くらいなので、4年後128GBのSDカードが5000円くらいかな。ここまでくると、本格的にHDDからSSDへの移行が始まりそうです。

 すでに企業向けデスクトップPCは3.5インチHDDから2.5インチへ、ノートPCは2.5インチから1.8インチHDDへ移行が始まってますから、時間の問題です。

 そういえばシンクライアントなんかありますが、据え置きPCであれば利便性はともかく性能は十分ですね。そうなるとますますPC用HDDは需要がなくなる・・・。余談ですがとある会社の外勤のノートPCでシンクライアントを使わされてる人をみましたが可哀想すぎです(さすがにユーザデータだけがサーバ保管でOSはローカルHDD内ですが悲惨です。)

【個人向けPC】

 個人向けPCはちょっと違いますね。ビジネスPCと同じようにメールやWordしか利用しかしないのであれば結論はビジネスPCと一緒。

 それだけではなく、今は動画も個人で簡単に取れるようになりPCでの保存・加工も簡単になってきてて、HD画質も一般的になりつつあるから容量増加はしていくでしょう。実際私ごとですが、個人でHD動画をやり始めてから撮ったり編集していると100GBくらい平気で使ってしまい、あわてていらないファイルを消したりしています。
 そのためいくらでも容量が欲しい。1TBのSATAが欲しいけどコストパフォーマンス考えたら500GBx2か。でも壊れたとき1TBのバックアップなんてできない。じゃあRAID1か。でもRAID1はもったいない。どうせならスピード優先でRAID0にしたい。それ以前にそもそも個人でRAIDは必要なのか?? と思考が堂々巡りして結局現状維持。
 仕事ではお客様に、「RAID60が今のトレンドです」とか、「耐障害性考えると5本づつRAID組んだ方が良いですね」とか、「ランダムアクセスは15krpmが基本でしょ」とか、「ただシーケンシャルアクセス速度はディスクの回転数はあまり関係なくてディスク本数。だからSATAで15本ストライプでOK」とか言ったり言わなかったり・・・。

 ただしこのように大量のディスクを消費することって個人の一般的な利用で多数を占めるのでしょうか?少なくとも家庭用PCでは搭載HDD容量は増加傾向のようですので、必要とされているのでしょうね。
 HDD搭載ビデオデッキの場合は、撮り溜めることができるので需要はありますよね。実際どんどんカタログ容量だけは増えていってます。今となっては圧縮率がよくないMPEG2などを使って保存しているため、容量がすぐにいっぱいになります。 

 MP3プレイヤー、携帯電話、デジタル家電の普及でPCの市場牽引力の低下がとまりません。その場合3.5インチ市場は縮小均衡になってしまう兆候がでてきました。最近ではIAサーバにも2.5インチ内蔵ディスクが普通になり、サーバ用外付けストレージも2.5インチが出始めてきました。
 3.5インチディスクがなくなるのも時間の問題ですね。

【NAND、HDD、次世代DVD関連カテゴリ】


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| ―HDD, NAND, 次世代DVD | 21時50分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

SDHCメモリカード」は短命に終わるかもしれません


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Gigazineのニュース「SDHCメモリカード」は短命に終わるかもしれません」

 SDカードはファイルシステムFAT16で2GB制限、SDHCカードはFAT32なので32GB制限というのはよく知られてます。しかし逆にいえば32GBまでしか対応してません。FAT16FAT32の容量差は16倍なので、1年で2倍の容量向上するNANDではたった4年しかもたなかったといということになります。

FATと異なりNTFSはMSの関係で使用がオープンではないので、おいそれとは使えないでしょう。特にPC側はよいですが、携帯電話、携帯カメラなどは読み書き機能が必要ですから全ての端末にNTFSの利用料を払わなくてはならなくなります。

  • ●1、LinuxのEXT3を使う
  • ●2、NTFS-3Gのようなソフトを使う。(こいつはNTFS ファイルシステムを読み書きできるOpenSource
  • ●3、MSに利用料を払う

(1)はファイルシステムはフリーですが、普通のWindowsPCでは読み書きできないので、無理でしょう。
 Gigazine: WindowsからExt2/Ext3のファイルを読み取る「DiskInternals Linux Reader」)
上のリンクのような、WindowsでEXT3ファイルシステムを読めるツールを作っているソフトもあるので絶対無理じゃないですが、MSがExt3を正式サポートするとは思えないので、この案はないでしょう。

(3)、携帯端末などは販売する台数も多いことから、ファイルシステムのために、MSへの使用料を払うのはたいていNGでしょう。
(2)は一番現実的ですが、MSがサポートするわけもなく簡単にはいかないでしょうね


(追記 08/4/30)
 この記事のときはわざわざ書かなかったのですが、どうせだったら2TB制限のある32bitファイルシステムより、ZFSとかXFSとかRedHat GFSなどの64bitファイルシステムのほうが良いとのは自明(先の3個のファイルシステムはソース公開されてます)。 ただ、組み込みマシンは32bit以下が普通だから難しいと考えて書きませんでした。
 しかし、IntelがAtomを出したことで組み込みチップも64bit対応がしやすくなるかもしれません。どうせなら最初から64bitファイルシステムでいく方が良いのは自明ですからね。 まあその場合もNTFSが優勢だと思いますが。。。

【同じカテゴリの記事】
 ・ブルーレイの終わりの始まり
 ・NANDとハードディスクの性能向上の違い
 ・ISSCCの雑記1 SSDの大容量化はいつまで続くのでしょうか。
 ・ハードディスクはいつまで延命できるか
 ・EMCがエンタープライズ向けのSSDを販売するようです
 ・東芝がHDDVDから撤退したようなので、少しゲーム理論で考えてみる
 ・SDHCメモリカード」は短命に終わるかもしれません
 ・2TBまでしか対応しないSDXCメモリカード


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| ―HDD, NAND, 次世代DVD | 23時58分 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

東芝がHDDVDから撤退したようなので、少しゲーム理論で考えてみる。


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 以前の記事で、東芝はすぐにでもHDDVDから撤退したほうがよいと書きましたが、ワーナー・ブラザーズの発表から約1か月程度たち、撤退発表したようですね。すでに東芝のHD DVD搭載モデルのホームページでは、在庫限りの画像が貼られてますので、準備をした上での発表ですね。また、発表も金曜の夜とマイナス発表の基本を守ってますね。

 さて、SONYがCellを東芝に売却したあたりから、このストーリーは出来レースで、バーター取引をしただけじゃないかとか、何で東芝はもっと早く撤退しなかったのかとか、いろいろ憶測はあります。そのため、次世代DVD規格のソニーと東芝の規格戦争を、ゲーム理論的に考えたらどうなるかと思い、暇つぶしに考えてみた。ただし、所詮専門家でない一般人が、初心者書籍を2,3冊読んだ程度の戯言と思って生暖かく見てください。

「前提条件」
1: 自社が事業Aを継続、他社も事業Aを継続:0pt
2: 自社が事業Aを継続、他社が事業Aから撤退:+1pt
3: 自社が事業Aから撤退、他社が事業Aを継続:-1pt
4: BD事業撤退するとPS3が売れなくなり、Cell事業が縮小:-1pt
5: HDDVD事業撤退するとPS3が売れるようになり、Cell事業が拡大:+1pt

  • 1, 初期状態として、SONYがCellを東芝に売却する前の状態

 -カッコの中身:(東芝の利得、SONYの利得)
 -SBc、TbCなど:取り得る戦略:T:東芝、S:SONY大文字:継続、小文字:撤退
    SONY
    BD 継続
Cell 継続
SBC
BD 継続
Cell 撤退
SBc
BD 撤退
Cell 継続
SbC
BD 撤退
Cell 撤退
Sbc
max.
min.
東芝 HD DVD 継続
Cell 継続
THC
(0,0)
状態A
(1,-1)
状態B
(0,-2)
状態C
(1,-2)
状態D
(1,0)
(0,-2)
HD DVD 継続
Cell 撤退
THc
(-1,1)
状態E
(-1,-2)
状態F
(0,-1)
状態G
(0,-2)
状態H
(0,1)
(-1,-2)
HD DVD撤退
Cell 継続
THc
(0,2)
状態I
(1,1)
状態J
(-1,-2)
状態K
(-1,-3)
状態L
(1,2)
(-1,-3)
HD DVD撤退
Cell 撤退
Thc
(-2,3)
状態M
(-2,0)
状態N
(-2,-1)
状態O
(-2,-2)
状態P
(-2,3)
(-2,-2)
max.
min.
(0,3)
(-2,0)
(1,1)
(-2,-2)
(0,-1)
(-2,-2)
(1,-2)
(-2,-3)
---

 というわけで表を見ると東芝の場合、すべての状態の中で最大利得は1であり、それを行うには、戦略THCまたは、戦略THcを行えばよい。min.を最大にするには、戦略THCである必要がある。よって、戦略THCが東芝の最適解になります。
 次にSONYですが、最大利得3を取るためにはSBCとなり、minが最大の0になるのもSBCなので、戦略SBCが最適となります。
 よって、東芝もSONYも次世代DVDもCellも事業を継続するTHC,SBCとなる状態Aがナッシュ均衡となりました。

 
  • 2, SONYのCell撤退後

  •  次に、SONYはCellで最大利得をあげようとしてましたが、PS3の販売がおもわしくなくなったため、SONYのはCell事業を売却しました。半導体事業は初期投資が大変ですからね。
     SONYのCell撤退が決定していて、東芝が買ってCellから撤退しないと決めたので、該当の表の部分を削除し、作り直すと以下のようになります。

        SONY
        BD 継続
    SBc
    BD 撤退
    Sbc
    max.
    min.
    東芝 HD DVD 継続
    THC
    (1,-1)
    状態B
    (1,-2)
    状態D
    (1,-1)
    (1,-2)
    HD DVD撤退
    THc
    (1,1)
    状態J
    (-1,-3)
    状態L
    (1,1)
    (-1,-3)
    max.
    min.
    (1,1)
    (1,-1)
    (1,-2)
    (-1,-3)
    ---


     SONYを見ると、BDから撤退という選択肢はありえなくなり、BD事業を死に物狂いでやるしかなくなります。逆に東芝を見てみましょう。HD DVD撤退とBD撤退が一度に起こる状態Lは2社の戦いだけ見るのであれば起こりえないので無視すれば、それ以外の東芝の状態は利得が全て1となり、結果的に東芝はHD DVDを継続してもしなくても利得は同じになってしまいました。
     SONYは戦略SBcをとるしかないのはわかっているので、東芝としてはSONYの利得が最低になるTHCをとることになります。SONYに対する嫌がらせですねw。よって状態Bがナッシュ均衡になります。

  • 3, 現時点

  •  HD DVDの趨勢が決まったので、東芝がこれ以上HD DVDに肩入れする必要はなくなってしまします。撤退は早ければ早いほうが良いです。状態Bを選択し、HD DVDを継続して赤字を垂れ流すよりも、HD DVDから早期に撤退して、PS3と付属のBDが普及するのを手助けしたほうが良いとの判断が働きます。

     というわけで、以上の結果をみると、陰謀説とかバーター取引だとかじゃなくても東芝が最近までHD DVDを販売していた理由の一端が見えます。
    もちろんこの解釈があってるかどうか何とも言えませんし、第一初期条件がこんな単純でよいのかといった疑問もありますが、ひとつの参考意見として、ちょっと違った視点がみれたかと思います。


    「過去の記事」
    ブルーレイの終わりの始まり



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    | ―HDD, NAND, 次世代DVD | 17時00分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

    EMCがエンタープライズ向けのSSDを販売するようです。


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    EMCジャパン、業界初のエンタープライズストレージ向けSSD
    -73GBと146GBの2製品を用意、応答時間を10分の1に短縮可能-  :Enterprise Watch 2008/2/13


    今まで、NANDについていろいろ書いてきましたが、EMCからエンタープライズ向けのSSDディスクが販売されるようです。
    ディスクは73GBと144GBなので、3.5インチドライブで、既存と互換があるのでしょう。記事にもあるとおり、トランザクション処理用のため、NANDのメリットの一つであるランダムアクセスの向上を主眼としてるようです。また、NANDの欠点でもある書込み回数制限は、独自技術で解決しているそうです。

    ドライブの価格は見るからにめちゃめちゃ高そうなので、やはりというかハイエンドのSymmetrixでのみの採用となっているようです。


    【過去の記事】
    ハードディスクはいつまで延命できるか
    ISSCCの雑記1SSDの大容量化はいつまで続くのでしょうか。
    NANDとハードディスクの性能向上の違い
    ブルーレイの終わりの始まり


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    | ―HDD, NAND, 次世代DVD | 08時30分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

    ハードディスクはいつまで延命できるか


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    先日まで、いろいろとSSDNANDの話を書いてきましたが、ではNANDの快進撃がこのままつづけば、いったいHDDの市場はどうなるのかということを考える一つの指標として、グラフを作ってみました。

    2007年の価格を元に、HDDは2年で2倍。NANDは1年で2倍になるという法則が続くと仮定して4年後の2011年のGBあたりの価格を単純にプロットしただけです (価格は市価を参考にしましたが、結構適当だったり所詮Webで価格を見ただけなので、今見ても結構間違ってますが、対数グラフなので目立たないのと、あくまで傾向が見れればいいと考えて作ってるので、参考ということでご容赦ください)

    というわけで、まず2007年のグラフをみると、最近市販のPCにも採用されつつあるNANDの1.8インチや2.5インチタイプと、それぞれのHDDではやはりGBあたりの価格はHDDに軍配が上がります。
    しかし、2009年では1.8インチHDDとの差がつまり、2011年では1.8インチHDDよりもNANDが安価になることが分かります。2.5インチHDDも風前の灯火です。また、1.3インチHDDは現時点でもNANDに価格で負けており競争力がほとんどないことも分かります。

    最近4年ぶりにアップグレードしてもらった会社支給の軽量ノートPCにも搭載されるほど、普及期に入ったと思われた1.8インチHDDの寿命もあと数年のようです。

    小型HDDがなくなる大きな節目としては、1インチHDDの市場のSSDへの入れ替えがあり、その代表がiPod miniと iPod nanoの世代交代ですね。初代iPod mini が販売されたのは2004年1月、iPod nanoが2005年9月でした。これは当時SSDがこんなに安くなったのかということがとても印象深かったですが、まだ3年も経ってないんですね。
    こういったこともグラフにすると少しだけ洞察できます。

    また、ついでにOptical-R(CD-R、DVD-R、BD-Rなど)を載せました。グラフにするとBD-R DL(50GB)は誰も買わないんではないかと思うくらい高いのが分かります。逆にDVD-R(4.7GB)は容量当たりの価格が最も安いメディアです。さすがです。
    ただし、DVD-Rはこれ以上価格は下がらないでしょう。理由は、CD-Rが現在50枚1700円程度(3.4円/枚)で先月買ったのですが、同じメーカのDVD-Rは50枚で2200円(4.4円/枚)、と30%程度の差しかありません。ここまでくれば、BD-Rの一枚2-3千円と比べれば、DVDのプレミアがないに等しいです。

    一方に3.5インチはどうでしょう。デスクトップパソコンではテレビとの一体型のような使い方では2.5インチHDDが使われるようになり、x86サーバでは内蔵HDDは最近は2.5インチSASが一般的になりつつあり、3.5インチHDDの用途をつぶしています。逆にHDDレコーダなどは3.5インチHDDが搭載されることで需要を作っています。サーバ分野では外付けストレージはまだ3.5インチがほとんどです。

    3.5インチの今後を予想するとしたら、家庭でも企業でも動画などのコンテンツ用に大容量のストレージが必要なのはますます増えると思うため、家庭ではHDDレコーダやホームサーバなどで3.5インチHDDの需要は継続すると思います。企業でも数百TBや数PB必要なところは3.5インチHDDは重要でしょう。
    逆にデスクトップPCでは、OS領域はせいぜい数十GBでいいので、2.5インチHDDやSSDにとって代わると思います。
    また企業向け外付けストレージでもメールサーバや業務サーバのストレージはせいぜい数TBから数十TBで十分なことが多いです。ただし性能を考えると、数十本のRAIDを組む必要があります。数TBの容量では3.5インチHDDでは数本で済んでしまうのためRAIDが組み難いです。そのため、2.5インチHDDの外部ストレージが需要の間隙をついて出てきてもおかしくありませんし、いくつか出始めているようです。
    ただ、これもNANDが大容量化すればなくなってしまいそうな製品となり、寿命はそんなに長くないと考えられます。

    2007-media-GBperYen  

    2009-media-GBperYen  

    2011-media-GBperYen  
    【過去の記事】
    ISSCCの雑記1SSDの大容量化はいつまで続くのでしょうか。
    NANDとハードディスクの性能向上の違い
    ブルーレイの終わりの始まり
    2TBまでしか対応しないSDXCメモリカード


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    | ―HDD, NAND, 次世代DVD | 07時59分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

    ISSCCの雑記1 SSDの大容量化はいつまで続くのでしょうか。


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    この一週間ほどは、半導体国際学会ISSCC(国際固体素子回路学会)があったためCPU,メモリなどの半導体関連の話がたくさんあって、なかなか情報が豊富な良い週でした。ただ、自分の大した内容でもないコメントが遅くなるのはどうかと思うが、書かないよりましだと思い少しだけ感想をば

    NAND関連としては、東芝の発表がひとつの大きなトピックス。年内に32Gbit製品(2GB)チップの販売開始とのこと。1年で2倍の容量アップも超えるような発表です。

    NAND容量アップも興味がありますが、それよりもIntelとMicro Technologyの100MB/sの書き込み可能なNANDの発表が、実はNAND系の発表では容量Upの話よりも一番気になりました。
    これを複数並列につかえば、メモリ代替にもなりそうだし、メモリまで行かなくてもHDDとメモリの間のレイヤに入りレイテンシの向上を図るという話も現実味があります。


    【過去の記事】
    NANDとハードディスクの性能向上の違い
    ブルーレイの終わりの始まり
    SDHCメモリカード」は短命に終わるかもしれません
    2TBまでしか対応しないSDXCメモリカード


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    | ―HDD, NAND, 次世代DVD | 00時57分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

    NANDとハードディスクの性能向上の違い


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    08/2/4のPCWatch の記事ですが、すでにプロセス技術的にはNANDがDRAMよりも進んでいたのですね。ここ数年、NANDが「ムーアの法則」を超える1年で2倍の容量増加という「ファンの法則」とし性能向上してきたのは、生産量が少ないために使っていた古いプロセス技術、が生産量の増加とともに最新プロセス技術を使えるようになったことが大きいことも分かります。

    プロセス技術はムーアの法則に依存するので、これ以上の容量アップは今後数年は多値化セルの技術を用いて、「ファンの法則」を維持していくことになるのでしょう。

    4ビット多値化セルまでは見えているようですが、その先がないのであれば、その後の性能向上はやはりムーアの法則に依存してしまうのでしょうか。

    NANDはハードディスクの置き換えを当然狙えますが、ハードディスクは2000年以降は2年で2倍の性能向上を達成しており、数年間はこの傾向は続きそうです。
    ここ数年のNANDの容量アップで、1.3インチHDD以下は市場からほぼなくなってしまいました。1.8インチHDDは私の適当な計算でも数年でNANDにMBあたりの価格で抜かれることが分かります。NANDが2.5インチHDDや3.5インチHDD市場を侵食するには、今までと同様にHDD以上の性能向上を保たなくてはなりません。さて今後はどうなるのでしょうか?


    【過去の記事】
    ブルーレイの終わりの始まり


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    | ―HDD, NAND, 次世代DVD | 02時57分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

    下位互換性をどこまで保つか


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    下位互換性をどこまで保つか

    前回の記事で、MacBook Airが光メディアがオプションになったと書いたが、ジョブズが復帰してからのAppleはOS Xへの移行やIntel CPUへの移行など、同じようなことを他でもやっている。ジョブズの未来を具現化する能力があるのは有名だけど、長年親しまていたが先のない技術を、遠慮なく切り捨ててしまえる能力も持ち合わせているとも言えると思います。

    初代iMacが出たときFDDが切り捨てられたのに、かなりの衝撃をうけたのを覚えている。そのため、外付けUSB FDDが結構はやってiMacユーザはみんな買っていた記憶がある。当時はMOやCD-Rが出始めのときで、FDでは確かに容量不足は否めなかったけど、全てのPCにはFDが搭載されていたし、無ければならないものと思われていた。それを平気で切り捨てれるところが凄すぎです。

    ただこれらはまだ救済策があるだけましで、スカリーに切られる前のジョブズはもっとラジカルで、AppleII、AppleIII、Macintoshはすべて互換性がなく、その後も18か月毎に相互に互換性のない製品を発表していく予定だったらしい。それに比べれば復帰後の話はかなりマイルドです。

    ちなみにMacBook Airは IEEE1394ポートも無くなる見たいですね。容赦ないです。


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    ブルーレイの終わりの始まり


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    ブルーレイの終わりの始まり

    technobahn でHD DVDプレイヤーの販売が事実上販売停止との記事が出ました。
    「米国市場でHD DVDプレイヤーの販売数が激減、事実上の販売停止状態に 08/1/27」
    【Technobahn 2008/1/27 01:55】
     米市場調査会社NPDの調べにより1月6日~12日の週に米国市場で販売されたHD DVDプレイヤーの数は前週比88%減の1758台になっていたことが25日、同社の発表により明らかとなった。
     競合するブルレイ・プレイヤーの販売数は2万1770台で、HD DVDプレイヤーの12倍に達した。

    1月初頭のワーナーの発表で予想は出来ていましたが、数字としても結果が出てきました。今年は、BD一色になっていくでしょう。
    とはいえ、光ディスク全体が安泰ではないのも事実です。とうとうMacBook Airでは光ディスクドライブがオプションになってしまいました。

    最近、池田信夫氏の「過剰と破壊の経済学―「ムーアの法則」で何が変わるのか? 」を読みました。その中で、半導体のムーアの法則の2年で2倍の性能向上という指数関数的増大に付いて行けなければ、すべて半導体に取って替わられてしまうもと読み取れました。
    HDDは現在も2年で2倍の容量アップを守っています。

    自分の経験からいえば、CD-Rドライブを買ったのは1998か99年で、当時のパソコン用に6.4GBのIDE HDDを1万強で増設した覚えがあります。当時のHDD容量がCD-Rの9~10倍程度になります。そういう意味では、現在は1万ちょっとなら500GBのHDDが買えます。BD-R DLは50GBなので、HDDの10倍というのは一緒で、一見光ディスクもムーアの法則に付いて行ってるようにみえます。
    ただ、BD-Rドライブもメディアもまだ値ごろ感がないので、個人的には当分購入しようとは思いません。おそらく値ごろ感が出てくるには1-2年はかかるでしょう。ということで、実は光ディスクの伸びはムーアの法則に遅れを取っていると言えます。
    今の段階でも、BD-R DLは2000~3000円なので、GBあたりの価格は500GB HDDの倍はします。

    2年もたてば、HDDも容量が2倍になり、1TB HDDが1万強で買えるようになっているので、BDの相対的価値はさらに下がります。BDが生き残り発展するには、2年後には2層以上のタイプを出して、GBあたりの価格もHDDより安価に提供する方向でないと発展は難しいと思います。

    光ディスク全体として考えるなら、研究室レベルでは1枚1層1TBといった報告が上がっているようです。そういう次々世代DVD技術を使えば光ディスクとしてまだまだ発展すると思いますが、BDとしては終わりです。

    池田さんのBlogでもあったのですが、ある意味東芝はチャンスですね。
    得意なHDDや、NANDにシフトして、HD DVDなんかさっさと捨てましょう。
    海外で唯一成功している日本のPCベンダーとして、結構期待してるのですが。


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