ブルーレイの終わりの始まり
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ブルーレイの終わりの始まり
technobahn でHD DVDプレイヤーの販売が事実上販売停止との記事が出ました。
「米国市場でHD DVDプレイヤーの販売数が激減、事実上の販売停止状態に 08/1/27」
1月初頭のワーナーの発表で予想は出来ていましたが、数字としても結果が出てきました。今年は、BD一色になっていくでしょう。
とはいえ、光ディスク全体が安泰ではないのも事実です。とうとうMacBook Airでは光ディスクドライブがオプションになってしまいました。
最近、池田信夫氏の「過剰と破壊の経済学―「ムーアの法則」で何が変わるのか? 」を読みました。その中で、半導体のムーアの法則の2年で2倍の性能向上という指数関数的増大に付いて行けなければ、すべて半導体に取って替わられてしまうもと読み取れました。
HDDは現在も2年で2倍の容量アップを守っています。
自分の経験からいえば、CD-Rドライブを買ったのは1998か99年で、当時のパソコン用に6.4GBのIDE HDDを1万強で増設した覚えがあります。当時のHDD容量がCD-Rの9~10倍程度になります。そういう意味では、現在は1万ちょっとなら500GBのHDDが買えます。BD-R DLは50GBなので、HDDの10倍というのは一緒で、一見光ディスクもムーアの法則に付いて行ってるようにみえます。
ただ、BD-Rドライブもメディアもまだ値ごろ感がないので、個人的には当分購入しようとは思いません。おそらく値ごろ感が出てくるには1-2年はかかるでしょう。ということで、実は光ディスクの伸びはムーアの法則に遅れを取っていると言えます。
今の段階でも、BD-R DLは2000~3000円なので、GBあたりの価格は500GB HDDの倍はします。
2年もたてば、HDDも容量が2倍になり、1TB HDDが1万強で買えるようになっているので、BDの相対的価値はさらに下がります。BDが生き残り発展するには、2年後には2層以上のタイプを出して、GBあたりの価格もHDDより安価に提供する方向でないと発展は難しいと思います。
光ディスク全体として考えるなら、研究室レベルでは1枚1層1TBといった報告が上がっているようです。そういう次々世代DVD技術を使えば光ディスクとしてまだまだ発展すると思いますが、BDとしては終わりです。
池田さんのBlogでもあったのですが、ある意味東芝はチャンスですね。
得意なHDDや、NANDにシフトして、HD DVDなんかさっさと捨てましょう。
海外で唯一成功している日本のPCベンダーとして、結構期待してるのですが。
technobahn でHD DVDプレイヤーの販売が事実上販売停止との記事が出ました。
「米国市場でHD DVDプレイヤーの販売数が激減、事実上の販売停止状態に 08/1/27」
【Technobahn 2008/1/27 01:55】
米市場調査会社NPDの調べにより1月6日~12日の週に米国市場で販売されたHD DVDプレイヤーの数は前週比88%減の1758台になっていたことが25日、同社の発表により明らかとなった。
競合するブルレイ・プレイヤーの販売数は2万1770台で、HD DVDプレイヤーの12倍に達した。
1月初頭のワーナーの発表で予想は出来ていましたが、数字としても結果が出てきました。今年は、BD一色になっていくでしょう。
とはいえ、光ディスク全体が安泰ではないのも事実です。とうとうMacBook Airでは光ディスクドライブがオプションになってしまいました。
最近、池田信夫氏の「過剰と破壊の経済学―「ムーアの法則」で何が変わるのか? 」を読みました。その中で、半導体のムーアの法則の2年で2倍の性能向上という指数関数的増大に付いて行けなければ、すべて半導体に取って替わられてしまうもと読み取れました。
HDDは現在も2年で2倍の容量アップを守っています。
自分の経験からいえば、CD-Rドライブを買ったのは1998か99年で、当時のパソコン用に6.4GBのIDE HDDを1万強で増設した覚えがあります。当時のHDD容量がCD-Rの9~10倍程度になります。そういう意味では、現在は1万ちょっとなら500GBのHDDが買えます。BD-R DLは50GBなので、HDDの10倍というのは一緒で、一見光ディスクもムーアの法則に付いて行ってるようにみえます。
ただ、BD-Rドライブもメディアもまだ値ごろ感がないので、個人的には当分購入しようとは思いません。おそらく値ごろ感が出てくるには1-2年はかかるでしょう。ということで、実は光ディスクの伸びはムーアの法則に遅れを取っていると言えます。
今の段階でも、BD-R DLは2000~3000円なので、GBあたりの価格は500GB HDDの倍はします。
2年もたてば、HDDも容量が2倍になり、1TB HDDが1万強で買えるようになっているので、BDの相対的価値はさらに下がります。BDが生き残り発展するには、2年後には2層以上のタイプを出して、GBあたりの価格もHDDより安価に提供する方向でないと発展は難しいと思います。
光ディスク全体として考えるなら、研究室レベルでは1枚1層1TBといった報告が上がっているようです。そういう次々世代DVD技術を使えば光ディスクとしてまだまだ発展すると思いますが、BDとしては終わりです。
池田さんのBlogでもあったのですが、ある意味東芝はチャンスですね。
得意なHDDや、NANDにシフトして、HD DVDなんかさっさと捨てましょう。
海外で唯一成功している日本のPCベンダーとして、結構期待してるのですが。
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| ―HDD, NAND, 次世代DVD | 23時07分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑