消毒用アルコールの手荒れ対策としてグリセリンの添加
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新型肺炎で手指のアルコール消毒を家でもオフィスでもやってますが、消毒用アルコールが無さすぎで、たまたま入手できたキッチン用の消毒用アルコールを使ってます。
まあそれ自体はいいのですが、この消毒用アルコールを使っていると予想通りというか自分の皮膚も保湿が減ってる気がします。そうすると手荒れになりやすくなり、あまりよくないなと思っていました。
保湿クリームを使ってもみていますが、ふと考えるとグリセリンは保湿に使えるので消毒用アルコールにぶち込めばいいのではと考えました。調べてみたところやっぱりあるんですね。医療関係者は当然アルコール消毒の機会も多いですし、手荒れは死活問題でしょう。
WHOの推奨
https://www.who.int/gpsc/5may/Guide_to_Local_Production.pdf
材料:
・(96%)エタノール:8333ml
・(3%)過酸化水素水:417ml
・(98%)グリセリン:145ml
これを混ぜてグリセリン1.45%、エタノール80%の消毒用アルコールができあがりなようです。
過酸化水素水(オキシドール)は、溶液中の細菌の胞子を不活性化するためであり、手指消毒のためでないそうです。
ただ過酸化水素水は薬局に置いてはありますが、若干入手がメンドクサイです。
それに今は無水エタノールも入手困難です。
https://aricjournal.biomedcentral.com/articles/10.1186/s13756-019-0553-z
ブラジルの人の論文
グリセリンは手指の保湿の役割があるが、殺菌力が減少するという負の効果があることが先の研究で分かっている。
WHOの推奨する1.45%グリセリン含有アルコール消毒液の濃度は正しいのかの確認した。
実験の結果、熱帯地方では0.5%グリセリンが殺菌力と保湿力のバランスがとれていい。
この論文みると保湿成分がないと手荒れは結構ありますね。
あと、この実験では過酸化水素水は入ってないです。実験なので溶液が腐る心配をしなくていいためでしょう。
http://www.j-hop.jp/modules/d3downloads/index.php?page=visit&cid=3&lid=48
こちらの日本語PDFをみると、
・オスバン10%消毒液:400ml
・消毒用エタノール19550ml
・グリセリン50ml
・ベルガモット油:40滴
となっています。グリセリン濃度は0.25%にしているようです。
特徴は、無水エタノールの代わりに、入手し易くて安価な市販の75.17-79.57%%の消毒用エタノールの利用。これは今の私にとってよい情報です。
ベルガモット油も保湿目的で添加。オスバンは低水準消毒剤ですが持続性目的で入っているようです。過酸化水素水は使ってません。
ちょっと調べたことをまとめただけで結論はないです。人によって手持ちのものや入手できるものできないものがありますので。
またオスバンやオキシドールは第3類医薬品、グリセリンは第2類医薬品で、まぜて使うなら厳密には調剤行為にあたりますし、そうすると薬剤師法19条で「薬剤師でない者は、販売又は授与の目的で調剤してはならない。」ですので。
フマキラーのページにQAが載っていて、まあ法的問題でキッチン用と名乗ってるだけでみたいなので、あまり気にせず手指に使いたいと思いました。
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Q:手に使えますか?
A:法的区分の関係で手指に使用できるとは言えませんが、本商品は手指消毒剤と同じアルコールを含有しておりウイルス、菌に対して効力を発揮することを確認しております。
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| 【misc.(雑記)】 | 14時32分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑