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【書籍紹介】 中国のアニメ・マンガ事情  「中国動漫新人類」


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「中国動漫新人類」
日本のアニメと漫画が中国を動かす
遠藤 誉 著
日経ビジネスonlineで、中国の漫画・アニメ事情についての連載を書籍化したものです。中国の若者が何故日本のアニメ・漫画にどっぷりはまっているかということを、日本への留学生や中国の大学、関係者などで、実際に取材した内容を元に、現在の中国の動漫事情を興味深く書いてあります。
第一章 中国動漫新人類 - 日本のアニメ・漫画が中国の若者を変えた!
第二章 海賊版がもたらした 中国の日本動漫ブームと動漫文化
第三章 中国政府が動漫事業に乗り出すとき
第四章 中国の識者たちは、「動漫ブーム」をどう見ているのか
第五章 ダブルスタンダード - 反日と日本動漫の感情のはざまで
第六章 愛国主義教育が反日に変わるまで
第七章 中国動漫新人類はどこに行くのか
実は、この連載がスタートした第一回からWeb連載は読んでいたのですが、書籍化されるということで購入しました。
海賊本屋での少年とのやりとりは少し感動してしまいました。

内容としては、1章、2章、3章は、Webの連載に若干の加筆修正を施したものや、これからの連載で書かれそうな内容。4章以降はWeb連載にはなく書き下ろしがほとんどです。

漫画やアニメといったサブカルチャの伝播がどのように進んでいくかといった内容を、中国の実情も踏まえて書かれているのは、こういった事情はなかなか外からは分かり辛いので興味深いです。

また、5,6章のテーマである「中国の反日教育がなぜ行われるか」「2005年の反日暴動がなぜ起こったのか」という著者の見解と、反日教育の中で日本動漫を愛する中国人の対日感情についての考察は、今までとは少し違った視点を提供してくれます。

現代の中国の若者は江沢民による反日教育をずっと受けてきた世代であるにもかかわらず、漫画・アニメで日本を知ることで、単純な反日一辺倒にはなっていないことは、日本の動画・アニメの効果と言えそうです。

現代の市井の中国人を垣間見ることのできる、良書です。



(追記: 2008/7/15)その後の「中国動漫新人類」~「中国同人事情――オタク、何やってる?」同人誌ブーム勃興と表現の自由
 地味に、Web連載記事が一本追加されていた
 コスプレだけでなく、同人誌まで作られるようになっていたとは


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「戦争と経済学」を読んだ感想、これはミリオタが読む本ではない!
「ニッポン社会」入門―英国人記者の抱腹レポート



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