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5月のオススメ書籍紹介 ベスト5  (2008年)


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 今月は1冊しか書籍紹介できなかったのですが、実際本もあまり読めませんでした。理由は何でだろう。書店にいっても新刊コーナーにあまり面白そうなものがなかったのがやはり一番の原因でしょうね。まあ読んだ本が0ではないのでとりあえずランキング形式で行ってみましょう。
カテゴリ【知ったか書籍紹介】




●第一位:貝と羊の中国人 (85点)
貝と羊の中国人 (新潮新書)貝と羊の中国人 (新潮新書)
加藤 徹

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 著者は、中国の京劇(民謡+コスプレ?)の研究者で、中国人の本質を民間・政治・経済・歴史など包括的にまとめられています。学者さんが書いた感じがしつつも日本人にわかりやすく説明しているところが良いですね。  

 また、これが一番のポイントですがこのような中国関連の最近の書籍は、単純な中国バッシング的な内容ばかりで辟易しますが、この本は中国人の良い面、悪い面をそれぞれ述べる記述です。

 本書の中の著者の子ネタもアイロニーに満ちていて、なかなか(微妙にすぺってるけど)
ちなみに今日の中国海軍は、潜水艦に「夏級」「漢級」「宋級」「明級」など、過去の王朝名を付ける。最新の攻撃型潜水艦は「元級」である。日本はこれに対抗して、海上自衛隊の対潜哨戒機に「北条時宗」という名称をつけては、どうか。 (p.193)

 また個人的に一番のサプライズは、支那(IME2007では何故か変換リストにすらない)という単語が戦前から日本では公的な使用が禁止され、中国という呼称が使われ始めていたということ。それ故に、支那という呼称は日本の勝ち負けに関わらず消滅していたであろうという件。
 歴史的な経緯と日本のとった対応を見ればとりあえず納得できる内容です。呼称変遷の経緯は本書に書かれていますのでご一読をば。

 右向きの人が中国という呼称はやめて、支那を使おうというキャンペーンを張っていますが、別に支那という意味が悪い意味じゃないから理屈上は間違ってない。ただそこはかとない違和感があり中国という言葉を多く使ってました。この本の件を読んでその違和感が少し和らぎました。

 以前紹介した2冊も、現代中国の良い部分、悪い部分含めて素直に評価できる本ですね。上は日下氏と中国人の石平さんとの対談本。下のは中国のマンガとアニメ事情についてです。

日本と中国は理解しあえない
日本と中国は理解しあえない
日下 公人 石 平

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知っておくべき日本人の底力
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中国動漫新人類 日本のアニメと漫画が中国を動かす (NB Online book)
中国動漫新人類 日本のアニメと漫画が中国を動かす (NB Online book)
遠藤 誉

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●第二位 国産旅客機 MRJ飛翔(75点)
4479391754国産旅客機MRJ飛翔
前間 孝則

大和書房 2008-05-22
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 以前の書籍紹介で前著を紹介したのですが、その続きというか、今回こそMRJメインの話です。それにしてもMRJについてのこの手の話は中の人以外では、著者からしかえられないような気がする。ダブルチェックも兼ねて他の人の話も知りたいけど、MRJを追っかけるほど知識も経験も情熱もないので、簡単に手に入る本書のような内容までしか一般人は得られそうにはないでしょう。
 
 この本が出る時期としては、5月末は遅かった。やっぱり3末のMRJ開発の正式発表時に出ていれば。。。 その時は前著についての書籍紹介してあったので、思いのほか本ブログにアクセスがあったけど今はMRJで検索かける人は少なくなったからね。
●第三位 漢字は日本語である(73点)
漢字は日本語である (新潮新書 253)
4106102536小駒 勝美

新潮社 2008-03
売り上げランキング : 38005

おすすめ平均star
star興味深い話題が満載だが、「売らんかな」の気持ちが強すぎるのが残念
star辞典は労作だが・・『漢字と日本人』に軍配か
star日本語の知識が広がる

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 「新潮日本語漢字辞典を作った漢字通が書いた本」という帯に書かれていますが、そのまんまの本。 この本を読むんですぐ著者が関わった漢字辞典を買いたくなってしまった。(でも最終的に買ってないけど)。
 ただ発想はシンプルで、既存の漢字辞典は漢文を読むことに特化しすぎているので漢文にない日本独自の漢字の使いまわしについては書いてない。だから日本人が普通に使っている漢字が引きやすい漢字辞典を作りましたとのこと。それを実現してしまうあたりが素晴らしい。

 ただ最初の方はその漢字辞典の売り込み臭が少し鼻についてどうかと思うが、許容できる範囲。 全体的に雑学ネタですから中途半端感は否めないですが、コンビニに置いてあるような雑学本に比べればずっと面白い。

新潮日本語漢字辞典
4107302156新潮社

新潮社 2007-09
売り上げランキング : 14295

おすすめ平均star
star「ぬえ」から脱皮した日本語のための漢和辞典
star日本語のための漢和辞典という割には、今一歩。
star漢和辞典ではない漢字の辞典

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第四位 オタク学入門
オタク学入門 (新潮文庫 (お-71-1)) (新潮文庫 (お-71-1))オタク学入門 (新潮文庫 (お-71-1)) (新潮文庫 (お-71-1))
岡田斗司夫

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 最近の岡田ブームにのって、文庫版での再販みたいです。文庫なのに表紙がなんとなく図書館の奥にあるナントカ全集みたいな雰囲気にしてるけど、内容はオタク。
 先月に著者の本をとりあえず何冊か買ってしまって、書店で平積みされ、なおかつ表紙にひかれて手に取ってしまった。何気に彼の印税に貢献しているな俺。
 
 最近の著者の書籍とは違い、著者の本懐をみれます。こちらの本は分が生き生きしています。「オタクはすでに死んでる」では文章も死んでたから(文体がネガティブって意味で)。

オタク学入門 (新潮文庫 (お-71-1)) (新潮文庫 (お-71-1))オタク学入門 (新潮文庫 (お-71-1)) (新潮文庫 (お-71-1))
岡田斗司夫

オタクはすでに死んでいる (新潮新書 258) 東大オタク学講座 (講談社文庫 お 103-1) オタクに未来はあるのか!?―「巨大循環経済」の住人たちへ オタクの迷い道 (文春文庫) フロン―結婚生活・19の絶対法則 (幻冬舎文庫 お 26-1)

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第五位 20年後の鉄道システム (70点)
20年後の鉄道システム
20年後の鉄道システム日本鉄道技術協会

交通新聞社 2008-05
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 日本鉄道技術協会が、20年後の鉄道システムについてのべた本です。といいたいところですが、それよりも20年後の予想をする前に現在の鉄道システムについてまとめた第一章が資料的価値として、簡易にまとまっていてよかった。資料集としても簡易データ集として使ってもよいし、読み物としてもなかなか面白い。

 ただ、後半の未来予想については各専門家の長々とした寄稿はあんまり面白くなかった。やはり読むデータ集として買うのが良いか。


ついでに「電車の運転」なる新書も買ってしまった。
4121019482電車の運転―運転士が語る鉄道のしくみ (中公新書 1948)
宇田 賢吉
中央公論新社 2008-05

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 こちらは、JR西の元運転士の立場で電車の運転について書かれた内容。元運転士の視点ではるが、運転士の視点よりは広い視点のお話は悪くない。でもそれ以上でもない。
 また私は関東にいるので、JR西の列車で言われてもあまりピンとこない。そんなことも含めて元運転士が書いた本という枠を外れない本でした



 昔に読んだ本ですが、個人的にはこの下の本は、著者が鉄道関係者でもなくかつ女性であるにもかかわらず鉄道以前の歴史から記述するなど良く取材されていた。関係者ではない分だけ余計に丁寧なつくりです。

定刻発車―日本の鉄道はなぜ世界で最も正確なのか? (新潮文庫)
定刻発車―日本の鉄道はなぜ世界で最も正確なのか? (新潮文庫)三戸 祐子


おすすめ平均 star
star時刻の正確さという観点から、日本の近代化と鉄道の関係を捉えています。
star日本の鉄道はやはりすごい
starJRについて知らなかったコトが満載
star説得力があります
star江戸時代にルーツがあった!

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●第六位 バカと天才は紙二重「ミサイルUターン」発想法 (70点)
バカと天才は紙二重 (ベスト新書 187)バカと天才は紙二重 (ベスト新書 187)
ドクター・中松


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 世界的発明家のドクター・中松氏の本ですね。日本でも10年に一人くらいこのような方が出ると素晴らしいのですが、日本どころか世界を探しても10年に一人はでてないですね。

 やはり戦中・戦後の混乱期に青少年期を過ごした昭和一桁世代は違いますよね。さすがに戦争の英雄はいませんが、技術・経済の英雄はたくさん輩出されています。
 
 また本書の中で青色ダイオードの開発者について苦言を述べています。中松氏でなければ言えない発言であり、重みがあります。

 今まで胡散臭いだけの人だと思ってましたが、少しだけ見直しました。逆にこの本を読んで新しい胡散臭さも感じましたが。



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